「ゲーム」問題な日本語・漢字の読み方・ことわざ・慣用句の読み方(4)
正しい読み方はどっち?
1、【多勢】に無勢だ、ここはひとまず退却しよう
選択肢:
A おおぜい
B たぜい
正解:
たぜい
ポイント:
「多勢(たぜい)に無勢(ぶぜい)」は、多人数に対する少人数ではとても勝ち目がないという意味。「多勢」は人数の多いこと、「無勢」は人数の少ないこと。(「おおぜい」は、「大勢」と書く)
2、【竹馬】の友と呼べるのは彼だけだ
選択肢:
A たけうま
B ちくば
正解:
ちくば
ポイント:
「竹馬(ちくば)」「竹馬(たけうま)」は同じ意味だが、「竹馬の友」は場合は「ちくば」と読む。竹馬に乗って一緒に遊んだ、幼いころからの友のこと。「竹馬」は、馬に見立てて先端にたてがみをつけた竹の棒で、子供がそれにまらがり、一端を地につけて走り回るもの。二本の竹ざおを用いる現在の「竹馬」とは別の遊具。
3、顔がはれて【二目】と見られないありさまだ
選択肢:
A ふため
B にもく
正解:
ふため
ポイント:
「二目と見らねない」は、あまりに醜くて、またはむごたらしくて、二度と見る気にならないという意味。「二目」は二度見ること。
4、早起きは【三文】の得
選択肢:
A さんもん
B さんぶん
正解:
さんもん
ポイント:
「早起きは三文(さんもん)の得」は、朝早く起きると何かしらよいことがあるという意味。「三文」は、神戸時代のお金である一文銭三枚のことで、わずかである意。わずか三文でも、得るものがあることは有り難いという意でいう。
5、【分】に過ぎたお褒(ほ)め
選択肢:
A ぶ
B ぶん
正解:
ぶん
ポイント:
「分(ぶん)に過ぎる」は、その人の立場や能力以上であるという意味。「分」は、分際、身の程の意。
6、身を【粉】にして働く
選択肢:
A こ
B こな
正解:
こ
ポイント:
「身を粉(こ)にする」は、苦労をいとわず、一所懸命に仕事をするという意味。「粉」は、ごく細かに砕けたもの。
7、【余り物】には福がある
選択肢:
A あまりもの
B のこりもの
正解:
あまりもの
ポイント:
「余(あま)り物には福がある」は、あまった物の中には意外に値打ちのあるものがあるということ。「のこりものには福がある」とも言うが、その場合は「残り物」と書く。
8、あまりの怖(こわ)さに【背筋】が寒くなる
選択肢:
A せすじ
B はいきん
正解:
せすじ
ポイント:
「背筋(せすじ)が寒くなる」は、恐ろしさにぞっとするという意味。「背筋」は背中の中心線。背筋がぞくぞくするような思いをいう。
9、厳しい練習に【音】を上げる
選択肢:
A おと
B ね
正解:
ね
ポイント:
「音(ね)を上げる」は、苦しさに耐えきれずに声を立てる、弱音を吐くという意味。「音」は泣き声。
10、盗人(ぬすびと)にも【三分】の理
選択肢:
A さんぶ
B さんぶん
正解:
さんぶ
ポイント:
「盗人(ぬすびと)にも三分(さんぶ)の理(り)」は、悪事を働くにもそれなりの理由はある、また、その気になりさえすればどんな理屈でもつけられるということ。「三分」は、十分の三。「理」は、理屈の意。